【思考法】転職を成功させる3つのパターン

キャリア

前回の記事『【失敗回避】転職の目的と視座について』では、転職における目的意識やゴール設定の重要性について、主に”失敗しない”ということに軸を置いて書きました。
今回はもっとシンプルに“転職で成功する”ということに軸を置いてお話したいと思います。

もちろん転職における成功というのは、人によって”何を目的とするか”で話が変わります。
ただ一般的に成否を判断する上で分かりやすいのが『年収アップ』や『ポジションアップ』かと思いますので、今回は前職と比べて年収が上がったか、ポジションが上がったかを軸に話を進めたいと思います。

転職前の前提知識

まず転職成功のためのパターンを探る前に、前提として押さえておかなければならないのが『市場』に対しての意識です。

そもそもの話なのですが、例えば“近年右肩上がりの急成長市場A”と、もう何年も前からヤバいと言われている“右肩下がりの衰退市場B”があるとします。
もしあなたが経営者だった場合、従業員に対してより多くの給料を支払えるのは市場Aと市場Bどちらに身を置いている場合でしょうか?

言わずもがな、市場Aに身を置いている企業ならそれなりの給料を出せるでしょう。
もちろん成長市場ということは競合他社も同様に儲かってる状態ですので、人材確保のためには他社にも負けないような条件を提示し、市場独占を狙うはずです。

対して市場Bの企業だった場合、なるべく会社に利益を残すため、従業員の給料は抑え目に設定します。
なんせ他社も同様に儲かっておらず、更にはいずれなくなるであろう市場の中でどうやって生き延びて行くか『延命』を考えている状態ですから。
役員や幹部クラスですらも目に見えて報酬が減ってきたら、いよいよという感じです。

こうして考えれば一目瞭然かと思いますが、要するにそもそもの待遇や年収なんて言うものは“企業の属する市場に左右される”ということです。
会社の前に市場全体が儲かっていなかったら、正直どこの会社に行ったって状況はほとんど変わりません。多少差があってもすぐに頭打ちになります。
まずは一旦この“市場ありき”をしっかり押さえた上で転職について考えてみましょう。

その他にも最低限押さえておくべき前提知識としては、以下の通りです。

『待遇』の決まり方

先ほども記述しましたが、大まかに待遇というものは企業自体の成績や方針などにもよるものの、それ以前の問題として市場自体が成長しているかどうかが重要です。
図では業界全体での『売り上げ推移』のみをグラフにしており、ここに競合の数やそもそもの収益モデル(稼ぎやすい業態かどうか)が絡んでくるため一概には言えないものの、基本的に右肩上がりであれば一旦は良好と捉えてOKです。

例えばアマゾンや楽天などをはじめとするEC(通信販売)は、コロナによる需要急増も相まって、もともと大きな市場が更に大きく膨れ上がっており、今後数年も引き続き右肩上がりであることが予想されます。
無論その流れに伴い、配送業や関連IT企業は当面安泰と言えるでしょう。
また成長市場ということはそれだけ従業員のやるべき事、タスクも年々増えて行くので忙しない業界ではありますが、その分給料や待遇面は抜群なわけです。
アマゾンなら営業職で平均年収1,098万円、マーケティング職で1,225万円です。
楽天は約774万円、ZOZOTOWNは少し落ちますがそれでも573.3万円とされています。

一方飲食(外食)業界はだいぶ復活してきたものの、コロナによる経営圧迫や人材流出によるダメージが非常に大きいです。
また再び“自粛ムード”の状況に陥った際に市場全体が不安定になる可能性があるため、そもそも飲食業界に行きたがらない層も一定数います。
そしてこの人材不足とネガティブな流れを打開するために、各企業とも苦しい中で敢えて年収を高めに設定し、人材確保に勤しんでいるというのが現状になります。
条件の良さは必ずしも”その企業が儲かっているとは限らない”という特殊なケースが存在することも頭の片隅に置いて置くことが大切です。
よって、これから飲食業界に飛び込むことを考えている人は、その企業(業界)が『人材不足だから待遇よし』なのか『儲かってるから待遇よし』なのかよく見極めてから決めるにしましょう。

介護業界『低年収』というイメージが強い業界で、実際介護職員は特に無資格だと平均年収が約300万前後とかなりの低年収になります。
しかし高齢者が年々増えているため、市場全体としては実は右肩上がりな傾向にあります。
その事実の裏付けという程ではありませんが、例えば事務職は一般的に年収332万円が平均とされますが、介護事務は年収349万円若干平均より高めだったりと、実際に他業界よりも貰えている人がいるにはいるという状況だったりします。
介護業界は課題が多いもののこれからまだまだ伸びる業界であり、特に夜間の訪問介護を中心とした“稼げる介護”をメイン事業として展開している会社が増えてきているので、満足行く待遇を得られるのはもう少し先になるかもしれませんが、興味のある方は情報収集くらいはしてみても良いでしょう。

最後に高年収のイメージが強いコンサル業界ですが、実はまだ市場としては1兆円を突破していなかったりと、世間のイメージほどの大きなインパクトはなかったりします。
ただそれでも年々市場は確実に大きくなっており、またビジネスモデルとしても人件費以外にそこまで費用が出ないため“利益率”が高く、会社が潤いやすい業界であるために待遇も良いという感じなわけです。
中には他社との差別化を図るために、ブランディングの1つとして高年収に設定しているファームもあるほどです。
ただ気を付けたいのは、そもそもコンサルティング業務というのは高い専門性や知識、経験を持ってはじめて提供できる仕事でもあるので、誰でもすぐに就ける職業というわけではありません。
またコンサル会社もピンキリですので、コンサル会社だからと言って“どこの会社も漏れなく条件が良いというわけではない”ことはしっかり念頭に置いておきましょう。

『年収』を上げて行くためには

続いて年収についてですが、まず基本原則としては“市場によって勝手に決まるもの”ということを覚えておきましょう。
そして結論としては“コスパの良い人材になれ”です。

どういうことか、まず市場の仕組みについてからお話します。

例えばアナタが新卒入社で年収280万円、30代に入ってようやく350万円を貰えるような規模感の企業に入社したとします。
そしてある時、アナタは会社に対して「これじゃ少ないよ」ということで年収アップの交渉を試みたとしましょう。
果たして会社はどんな対応を取るでしょうか?

答えは『無視』です。
基本的には何も応じません。嫌なら辞めてください、でおしまいなんです。

何故かって?それは簡単です、『同じ条件』でまた別に入ってくる人がいるからです。
どれだけ低条件でも「やります」といって入ってくる人がいる限り、会社としては給料を上げる意味がなく、「アナタの代わりはいくらでもいます」ということになります。
悲しいかもしれませんが、これが市場原理というものであり、現実です。
「この条件でもやる」という人が市場から完全に撤退しない限り、この年収のボーダーラインはいつまで経っても引きあがらないのです。

更に言ってしまえば、会社にとって従業員の給料は“売上を作る”ための”コスト”でしかありません。
そもそも会社が利益を上げるためには『①売上をより多く上げる』『②コストを下げる』の2通りのやり方しかないんですから、特に組織の末端のポジションにある人材の『給料(コスト)』を無闇矢鱈に上げることは『企業側にとって何のメリットもない』ということをまずはしっかり押さえてください。

それを押さえた上で、画像にあるマトリクスを見てみましょう。
『職責』が高くなればなるほど、また『属人性』が高くなればなるほど年収は上がります。
組織の末端から階級が上がるだけでなく、代替性が下がると企業にとっての“コスト”というポジションから脱却が図れるというもので、つまり『市場』や『属している企業』において最も価値のあるポジションというのがこの位置ということになります。

ただこれだけでは意味が分からないと思いますので、より詳しくお話していきますね。

職責とは、わかりやすく言えば主任⇒係長⇒課長⇒部長…というように、ポジションの階級が上がっていけば行くほどその職務に対しての責任や決済量が増えます、ということです。
これはシンプルで分かりやすいと思いますが、階級が上がれば当然ながら人をまとめたり、何かしらの判断を下したりと責任も重くなりますので、その対価として上乗せの給料が支払われる格好になります。
難しく考えず、順調にキャリアアップしていけば年収も上がっていきますよ、という話くらいに思っていただいても差し支えません。

対して少し聞きなれないであろうファクターが属人性になるのですが、これは言い換えれば『誰もができる仕事(働き)か否か』ということです。
例えば、受付業務というポジションは会社という組織から見た場合『誰がやっても同じ仕事』なわけです。
むしろ応対する人によって案内の内容とかが変わってしまっても困るので、誰がやっても同じ結果となるようにマニュアルを作成したり、研修をしてその仕事を限りなく”標準化”するわけです。
そうして出来上がった仕事のポジションはもちろん『属人性が低い=誰がやっても一緒の仕事』になるので、代替性が高くなります。
そうなると、仮にどれだけ長く会社に貢献してから受付業務の仕事を辞めようが、その人の代わりはいくらでもいるという仕事なので、極論誰でも良いから採用さえできてしまえばOKということになります。
つまり求人に応募が来るうちは、給料や条件は低いままでも企業的には良いということになりますし、むしろ会社の利益を守るという観点からすれば”正義”に等しいとも言える行為なのです。

対して“トップの営業マン”は、会社にとっては売上や利益に直結します。
更にその成績トップの営業マンと、ナンバーツーの営業マンとの間に差があればあるほど『誰にもできない、真似できない仕事』になります。
そうすると当然ながらその人材に対する代替性は低くなります。
要は人材として希少な存在になる上に、売り上げにも大きく関わるので、会社としては通常より高い給料(コスト)を支払ってでも引き留めようとします。
つまりここでも市場原理が働いて、今度は逆に年収の引き上げを起こしているわけですね。

もう少し分かりやすくするために具体例を出しますが、仮にそのトップ営業マンの年収が600万円だったとしましょう。
もし他社からヘッドハンティングにあった際に“年収1,200万円でも余裕で引く手あまたな状況”だった場合、そのトップ営業マンに「年収が低いから今すぐ1,000万円に上げてくれ」と吹っ掛けられたら会社側はどうでしょうか?
もちろんその年収以上(この場合だと粗利3,000万円以上が目安)の売上・利益を余裕で叩き出していることが条件ではありますが、“黒字社員”の言うこととあれば基本的に会社側は要求を飲まざるを得なくなります。
無論会社にとってはコストが上がるのですが、それでも見返り(パフォーマンス)の方が大きいのであればむしろコスパが良いとさえ言えますので、状況によっては会社が喜んで条件に応じるなんていうこともあるでしょう。
これが『年収は市場によって決まる』ということなんです。

ざっくりとではありますが、年収の決まり方についてお分かりいただけたでしょうか?
要点をまとめると、『職責』と『属人性』の両方を高めながらキャリアを積むことで『希少性の高い人材 = 代替性の低いポジション』を確保する。
極論、『市場』から見て『コスパの良い人材』になりましょう、ということですね。

『環境』や『働き方』は職種選びによる

これはそんなに難しい話ではなく、自分の求められているパフォーマンスが成果主義か否か、また管理の必要性(機密情報の取り扱いの有無も含む)があるか否かで、自分の働く『時間』『場所』などの労働環境を決められる自由度が変わるというものです。

例えば自分が営業マンであり、かつ会社側が『月の売上さえ上げていればプロセスは問わない』という社風で、細かい管理もしていないとします。
そのような状況であれば、”結果さえ出ていれば”別に一日の中で時間をどう使おうが会社は何も言ってこないでしょう。

不動産の新規開拓で『土地を売ってくれるオーナーを探し、新しいマンションを建てて売る』なんていう営業をされている方に多いのですが、『オーナーが自宅にいないであろう時間帯はカフェなどで自由に過ごし、逆にオーナーの自宅滞在率の高い時間帯だけガッツリ訪問営業をする』というようなパターンがまさにこれに当たります。
下手すると一日の中でガッツリ働いてるのが正味3~4時間くらいしかないのに、売り上げがしっかり上がってさえすれば誰も文句を言わない、監視もされないという自由度の高さです。
このように職業柄『コアタイムにしっかり働いて、結果出してくれれば良い』というポジションに就けると、あらゆる意味で自由度が増します。
こういう働き方をしたい方は、不動産や外資系の保険会社の営業マンがオススメになりますよ、というお話にもなりますね。
ただし結果が出ていないと、『そのプロセスに問題あり』ということで会社から監視されることになりますので、つまるところ実力や信頼が伴うことが前提ということも頭に入れておきましょう。

またその最たるが業務委託やフリーランスのお仕事です。基本的には時間給ではなく完全な成果報酬となるため、もちろん結果が出なければ無一文になりますが、逆に結果さえ出せれば会社という箱の中で仕事をする必要がなくなります。
いつ寝て起きて、というのも全部自由ですので、極論週6日休みだって可能と言えば可能です。
ただし、全ての責任は自分にあるので「固定給がないのは怖い」とか言ってるうちは辞めておきましょう。

『良い転職』には3パターンしかない

長くなりましたが、ここまでは『良い転職』を成功させるための前知識のお話でした。
これら前提となる知識を持った上で、ここからは『どんな転職の仕方がより良い条件を掴めるのか』というお話をします。

基本的に良い転職のパターンというのは決まっており、この3つしかありません。
中にはパッと見ただけでも何となく内容が分かるものがあるかもしれませんが、念のためそれぞれ1つずつ見て行きましょう。

キャリアアップ型

1つ目ですが、これはもうシンプルに積み上げてきた経験を活かし『同業種』『同職』でポジションを上げて行く転職方法です。
営業職なら営業職で、経理なら経理で、マーケターならマーケターで、エンジニアならエンジニアで転職ということになります。

ただここで大切なのは、職種を揃えるだけでなく“同じ業界の中で”転職した方が年収アップのスピードが圧倒的に早く、失敗するリスクも少ないということです。
例えばですが、仮にいくら営業経験が豊富であったとしても、今まで売って来た商材と全く違うものを扱う会社で、かつ業界も全く異なるとなると『自身の経験との親和性』が下がるので、当然ながら転職先で『即戦力として活躍できる可能性』は減ります。
もちろん期待値が下がるということは、役職を与える企業側としてもいきなり大きなポジションを任せるのが難しくなるということですので、転職時に提示される条件必然的に控え目なものになります。
また実際に転職した後はすぐに結果が出ないと(予め提示されていた条件が良ければ良いほど)会社から『期待外れ』のレッテルを貼られることになりますし、そうなると結局半年も経たずに嫌になって辞めてしまうというパターンにハマるリスクが高まるので、正直あまりメリットがありません。

こうした苦い思いをしない為にも、まずはしっかり自分の積んできた経験の棚卸しをし、何を自分の強みとしてポジションアップを図っていくのか分析してから転職にチャレンジしましょう。

業界シフト型

2つ目は、『業種』は変えず『業界』だけを今までとは違うものに変えるという転職方法です。
例えば『事務』という職種の中で『飲食業界』へ行くのか、『介護業界』なのか『IT・商社業界』なのかというようなお話です。

これによって何が起きるかというと、『職種』自体は『今までと変わらない』ので、やる業務としては転職前後でそこまで大きな変化がないものの、携わる業界が変わったことで貰える給料が上がるということです。
子どものお手伝いだってそうです、同じお皿洗いなのに貰えるお小遣いは各ご家庭の事情によって違いますよね?
それと同じように、会社だけでなく業界そのものが変われば、同じ作業でも貰える金額が変わります。

ただ1つ気を付けたいのは、このパターンだと瞬間的な年収アップは非常に容易であるものの、ポジションアップが伴う転職は難しいです。
また業界ならではの専門性を極める道を捨てるに等しい行為でもあるので、長期目線で見るとある程度の年収ラインで頭打ちになりやすいというリスクがあります。

例えば事務職でも飲食⇒介護⇒IT・商社と業界を移っていった場合、事務という仕事そのものの理解は深いものの、所属する業界ならではの知見を持ち越して活かすということが難しくなるので、いきなり役職付きで転職するというのがなかなか出来なかったりするわけです。

この方法での転職は30~40代までなら全然ありだと思いますが、その後は『会社の中でキャリアアップ』を図るか、先に述べた『キャリアアップ型の転職』によって年収ベースを引き上げるか。
自分の”キャリア終盤の在り方”も見つめながらキャリアプランを立てて行動すると良いでしょう。

わらしべ長者型

3つ目は、私が勝手に名前を付けた転職方法になりますが、これは『業界』もしくは『職種』をチェンジさせながら、同時にキャリアアップも図るという上記2つの転職方法をミックスさせたやり方です。

例えばですが、

① 営業代行会社で様々な業界・商材での法人・個人の営業経験を積む
② 事業会社で提案型の営業職やマーケティング職に就き、特定分野の知見や専門性を高め、自分の武器とする領域を作る
③ コンサルファームへ転職


というように、おおよその業界や職種の軸を定めつつ汎用的なスキル・経験を積んでから特定分野での専門性を身につけ、最終的にコンサルタントとしての道を歩むというのが1つの型です。
業界や職種を変える際はあくまで親和性の高い中での”隣り移動”をすることで、同時にキャリアアップを図りながら年収も上げて行くというのがこの転職方法の特徴です。

ただもちろん、闇雲に転職してもこのように上手くは行きません。
大事なのは「キャリア中盤~終盤に掛けて、どんな業界で、どんなポジションで、いくら欲しいのか」という『キャリアの完成図』を、”まず一番最初に”設計します。
そして「そこに向かうためにはどういう道筋を辿るべきか?」逆算的に通るべきキャリアのルートを見極め、転職をして行く力が必要となります。
時間軸などもスケールに組み込みながら、条件として必要になる経験やスキルを収集していく感覚でキャリアを積み重ね、都度都度軌道修正を図りながらゴールまで持って行くというのがこの転職法のキモになります。

一見すると難しそうに見えるかもしれませんが、筆者自身もこのやり方で、30歳過ぎからでの転職でも1年間で年収100万円以上のアップに成功しました。
やり方さえ分かっていれば再現性は非常に高く、目標に向かって頑張るという当たり前のことが出来る人であれば誰でもできるかなと思います。

もし「こんな転職をしてみたいけど、自分一人じゃ無理…」という方は、是非一度当ブログの『キャリア相談』をご覧ください。
プラットフォーム型のメンタリングサービス『メンタ』でサービスの提供をしていますので、少しでもご興味ある方は是非一度お問い合わせくださいね。

転職方法のまとめ

まとめになりますが、3つの転職方法はこのように覚えましょう。

  1. キャリアアップ型 … 縦の転職
  2. 業界シフト型 … 横の転職
  3. わらしべ長者型 … 斜めの転職

いずれにしてもただボンヤリと転職先を選ぶのではなく、このような“考え方の軸”を持って転職活動にあたるようにすれば、大きな失敗をしなくて済むでしょう。
特にこれから初めて転職にチャレンジする方にとって、少しでも有益な情報となれば幸いです。

その他の注意点

蛇足にはなりますが、いわゆる『仕事のやり甲斐』などを転職軸に据えている人に対し、念のための忠告としてお伝えします。
仕事のやり甲斐だとか職場環境は、成長市場だから良くなるとかそういった話ではないので、今回のように市場ベースで転職先を絞る際には一旦忘れるようにしてください。

そして何よりも、まず仕事のやり甲斐というのは会社に求めるモノではなく、アナタ自身が見つけるモノでもあります。
アナタが何に対して充足感を感じるか、仕事を楽しいと感じるかだなんて他人には分かりませんし、誰かに用意してもらうモノでもありません。
もっと言えば、成功する人ってどんな仕事の中にも一定のやり甲斐や頑張りどころを自分で見つけ、ポジティブに動くということが自然にできています。
わかりやすく言えば、その仕事に「夢中になれているかどうか?」がやり甲斐に関わってきます。
最近はよく転職の軸に「裁量権が~」などという人が増えてきていますが、裁量権があったからって無条件にやり甲斐のある仕事になるわけではありませんし、そもそも実力があれば自然と裁量権はついてきます(逆もまた然り)。
何にせよ「やり甲斐」というモノを企業と企業を比べる際の主軸に添えようとすると、的外れな企業選択をしてしまう可能性がありますし、いざ面接に進んだところで「志望動機が薄い」と言われて一蹴されるのがオチなのでよく覚えておいてください。

また職場の環境面などは企業ごとによって千差万別なので、そういったことは求人選びの段階にまで行って初めて考えるようにしましょう。
もちろん実際に入社を決める際には重要な要素になりますが、とは言え企業との面接を通してから合うか合わないかを判断したって別に遅くはありません。
何より市場と相関性のある話ではないので、キャリアプランを設計する際には、何も頭に添えて考えなくても良いでしょう

最後に

ただの宣伝です(笑)
筆者である私自身も、過去に「30歳を過ぎてから未経験の業界・業種への転職」を試みたのですが、今回の記事でご紹介した『わらしべ長者型』の転職方法により、実際に年収100万円以上のアップに成功しました。
ちなみに”2回の転職を経て”という流れではありますが、僅か1年弱という短いスパンの中でキャリアチェンジと年収アップに成功し、これからは更なる上を目指すべくキャリアの積み重ねをしていこうかという段階にあります。

もともとはサービス業の会社に10年以上勤めていたのですが、その会社は典型的な年功序列型で、キャリアアップするには時間が掛かる上、年収は正直くっそ安かったです。
上司も給料に対しての不満をしょっちゅう口にする有様で、みな残業代で何とか稼ぎを得ているような状態でした。
しかし結婚して子供が生まれ、残業代ありきの時間を切り売りするような稼ぎ方では家族を守れないと判断し、思い切って転職する道を選びました。

正直、最初は怖かったです。本当にこの道を進むのか?という焦りもありました。
でも結果として今の仕事に転職できたことで収入が上がっただけでなく、殆ど残業もありませんし、子どもが保育園で熱を出したとあればすぐに早退してお迎えに行けるくらいの自由も得られました。

人生変えたいな、と思ったらちゃんと行動に移す。
そして正しい努力の仕方を押さえた上で行動量を増やせば、キャリアチェンジもそう難しくないんだなと思いました。

そうした私自身の実体験をもとに、最近はキャリア相談のサービスをメンターにて始めました。
自分で自分のキャリアをデザインし、ブランディングする。
その為の思考法や転職ノウハウなどを提供していますので、もし少しでもご興味ある方はこちらからお問い合わせくださいね。

もし転職をもう考えていて動き始めたい、もしくはすでに活動を始めている方には『転職支援』にて『今すぐの転職』『無料でサポート』していますので、そちらも併せてご利用ください。

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